グリーンスムージーダイエットはタンパク質不足で太るってホント?
グリーンスムージーは葉野菜やフルーツを生のまま丸ごと使用するので、ビタミンやミネラル、食物繊維や酵素などの様々な栄養素を豊富に含んでいます。
しかし、素材的な影響でタンパク質はあまり含まれていないのです。
そのためグリーンスムージーを取り入れたダイエットなどを行うと、タンパク質不足で逆に太るという話があります。
これは本当だとしたら見過ごせない問題ですよね?
今回はこの話は本当なのかということをお話したいと思います。
タンパク質が不足するとどうなるの?
人間に必要不可欠なタンパク質ですが、これが不足するとどうなるのでしょうか?
タンパク質は筋肉や細胞の材料になっています。つまりタンパク質が不足すると筋力が低下することになります。
これによって基礎代謝が低下し、脂肪の燃焼効率が低下してしまうため太りやすくなります。
また体内の血液を構成している赤血球や白血球などもタンパク質によって構成されているため、タンパク質が不足すると血液が薄まります。
体には血液を一定の濃度に保つようになっているため、血液が薄まるとそれを濃くしようとするため血管内の水分を血管の外に排出します。
その結果むくみを発生させることになります。
さらにタンパク質は皮膚の細胞やコラーゲンの材料にもなっているため、不足するとタルミやシワになったり、古い皮膚がはがれて新しい皮膚に変わる(ターンオーバー)のを遅らせることになり、ニキビなどの肌トラブルを引き起こすことにもなります。
グリーンスムージーにはタンパク質が不足している
このようにダイエットや美容などにとって重要なタンパク質ですが、実はグリーンスムージーにはほとんど含まれていません。
グリーンスムージーは生の葉野菜やフルーツを皮のまま丸ごとミキサーにかけて作る飲み物ですが、その素材上タンパク質が含まれていません。
全く無いわけではないのですが、かなり少ないのです。
そのため筋力が低下し、基礎代謝が低下することによって太りやすくなるといえます。
グリーンスムージーダイエットの基本的な方法は置き換えという方法で、これは一日3食の食事のうちの1回をグリーンスムージーに置き換えるというものです。一般的には朝食を置き換えるのがいいと言われています。
このように、1回だけを置き換える場合はタンパク質不足で太るということはまずありませんが、一日に2食、もしくは3食全部を置き換えるような場合はタンパク質不足を引き起こす可能性があります。
しかしグリーンスムージーには、ビタミンやミネラル類、アミノ酸や酵素、食物繊維などが豊富に含まれており、これらの栄養素は基礎代謝を向上させたり、肌の健康にとって必要不可欠な成分だったり、内臓をキレイにしてくれたり、疲れや体の受けたダメージを回復させたりといった働きがあるため、ダイエットや美容・健康にとって非常に効果的です。
タンパク質が少ないからといって手放してしまうには非常に惜しいですよね?
そこで次の項目ではこのタンパク質不足を補う方法をご紹介します。
タンパク質不足を補う方法
グリーンスムージーダイエットでは置き換えという方法が基本となり、一般的には朝食を置き換える場合が多いと思います。
それはつまり、そのほかの昼食と夕食は普通に食事をするということです。タンパク質不足を補うためには、ここでタンパク質を摂取するようにすればいいのです。
グリーンスムージーにタンパク質の多い食品を混ぜればいいじゃないの?と思うかもしれませんが、これはグリーンスムージーの持つメリットを半減させてしまう可能性があります。
例えばタンパク質の多い食品に牛乳や豆乳などの乳製品がありますが、これらはグリーンスムージーに混ぜて飲むと、グリーンスムージーの持つ豊富な栄養素の吸収率を下げてしまうのです。
こういったタンパク質の多い食品はグリーンスムージーと一緒にするのではなく、食事の際に摂取すればいいのです。
そもそも食事の栄養バランスがよければ、グリーンスムージーダイエットを行ったとしてもタンパク質不足になることはほとんどありません。
ですのでグリーンスムージーは、その働きを存分に発揮できるようにそのまま摂取し、そのほかの食事でタンパク質を摂取するようにしましょう。
タンパク質の多い食品にはお肉、卵、豆類、乳製品などがあります。これらの食品を意識的に摂取することでタンパク質不足を補うことができます。
豆類のオススメは、特に低カロリー高タンパクで「畑のお肉」といわれる大豆です。牛乳や豆乳なら、飲むだけなので手軽にタンパク質が摂取できるでしょう。
しかしここで注意点があります。
それは、摂取しすぎてはいけないという事です。
これらのものにはタンパク質が豊富に含まれていますがそのほかにも、脂質や糖質、カロリーやコレステロールなども豊富に含まれています。いくらタンパク質が豊富だからといってこれらを食べ過ぎてしまうと、ダイエットどころか逆に太ることにもなります。
またお肉の場合は部位にも気をつけましょう。
お肉は種類や部位によって脂質やカロリーなどがかなり違います。油が少なくヘルシーな鶏の胸肉やササミ、ビタミンが豊富な豚肉のヒレの部分などがオススメです。
まとめ
タンパク質不足は太る要因となります。
グリーンスムージーはタンパク質が少ないですが、それを補って余りあるメリットがあります。タンパク質が少ないというだけで止めてしまうのは非常にもったいないことだと思います。
ダイエットにも美容・健康にも効果的ですので、止めるのではなく欠点を補って上手に利用するほうが賢い選択だと思います。
ちょっとした心がけでタンパク質不足は解消できますので、心配な方はぜひ食事を見直してみてください。